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神がかっている、と私が思うビジネスモデルのひとつに、福武書店の進研ゼミ「赤ペン先生」がある。▼進研ゼミの主なコストは赤ペン先生の人件費である。そうして赤ペン先生のコストは、教材を利用している生徒がこれを先生に生徒が送らなければ発生しない。ところで、進研ゼミを子供に買い与えるのは親である。これに申し込み、定期的に送られてくる教材を子供に与えることで、親は教育的義務を果たしているという満足感を得られるのだ。しかし、こうして進研ゼミを買い与えられた子供のどれほどが、果たして赤ペン先生に答案を送っているだろうか。▼このモデルが真に面白いのは、売っているものがサービスでありながら、「購入したい人/する人=売上の源」と「コンテンツを享受する人=コストの源」が別であるところにある。親は買う行為に満足するが、子供は必ずしもその利用を求めているわけではない。このギャップが大きいほど利益が大きくなるのである。
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