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芸術に限らず何をするにあたっても、つまらなくやってやろうと思う人はいない。いたらよほどの訳ありか酔狂だ。誰だって同じことをやるなら、面白くやりたい気持ちはあるだろう。けれども物事が面白いかどうかの評価は難しい。出来上がったものの評価でさえ難しいのだから、デッサン段階で面白いかどうかを見分けるのは至難の業だ。▼このアイデアは本当に面白いだろうか。こう疑心暗鬼に駆られると、「人に訊く」という解決に縋りたくなる。そのとき、貴重な辛口の友人がどういう台詞を吐くか、よくよく注意してみよう。「それ、どこが面白いの?」「それ、ほんとに面白いか?」▼似ているようで、まるで違う反応である。信頼する二、三の友人に前者の反応をされたら、本案は脈なしと信じていい。転じて、後者なら一考の余地がある。少なくとも「面白さにしようとしているものが何であるか」が伝わっているからだ。丁寧に育てれば面白くなる可能性は十分ある。
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