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読み始めた小説の最初の頁に「iridescent」という単語があった。ふだんあまり辞書を引きながら読まないが、たまたま辞書の使える環境だったので調べると「虹色の」「玉虫色の」とある。なるほど、iris/iridか、と単語については納得したものの、ふとならんだ二つの言葉が気になった。▼たしかに変化する不定の色調という点で虹色と玉虫色は同じものかもしれないが、私はなんとなく虹色の方が七色のグラデーションに固定されているイメージがある。玉虫色はぎらぎらと定まらず落ち着かず、色と呼べない渦巻く色の印象だ。だからこそ曖昧な状態を言う言葉にもなる。説明を見る限り、「iridescent」はどちらかと言えば後者の意味が強いらしい。虹色はやはり「rainbow-colored」と言うべきだろう。▼余談だが、次の日”FreeDictionary”のトップページへ行くと、日替わりの単語紹介が、まさかの「iridescent」だった。単語の総数を考えると、奇跡的な確率である。
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