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箱一つに収まらないほど大量の本がアマゾンから届いた。これでギフト券も無事期限内に使い終えたので、積読にならないようしばらくは消化期間に入る。通勤時間だけでも読書に宛てれば日々十頁は読めるだろう。▼読書、読書で仕入れてばかりいるときには気がつかないが、こう生活上の理由で嫌々ながらも制限されてみると、「読書とは人に物を考えてもらうことである」というショウペンハウエルの言葉が身に沁みてわかる。たしかに文字を読んでいるあいだは物を考えられない。しかし、読んでいるのはよく考えられた文字なので、それを追っているとだんだん自分で考えているような気分になってくる。熟考の末、脳は著者と「同じ結論に辿りついた」ようなフリをする。▼こうして「アームチェア思想家」が誕生するというわけだ。読書を否定する気はさらさらないが、たまには本を読めない自分の生活について真剣に考えてみよう。読書習慣がいっそう輝くかもしれない。
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