400
Post/Edit Page
あるアメリカのディレクターがこんな話をしている。プロジェクトの当初、素晴らしいアイデアをいくつも思いついたので、早速文書とプレゼンでメンバーに伝えてみた。ところが誰も良い反応を示してくれない。動こうとしてくれない。▼困り果てた彼は、それなら自分たちで考えてみてくれ、とチームにカウンターアイデアの立案を任せてみた。出来上がったアイデアは、もとのアイデアとほとんど変わらないものだった。にも関わらず、メンバーはいよいよ乗り気になり、立ち往生のプロジェクトも動き始めたという。▼チームワークでは、アイデアそのものが優れているかどうかより、アイデアを出し合い鍛えていくというプロセスを共有したかどうかの方が重要になることが多い。人はアイデアに「一枚噛みたがっている」のだ。自分が選び、その一部を創り上げたアイデアであると思えばこそ、こうしよう、ああしようという自主性も生まれ、俄然やる気も出てくるのである。
pass:
Draft