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「パソコンがあるから家でも出来るなんて、そういう考えは実に甘い。研究は研究室でするもんだ。学校に来て、研究室の机に座るってことだよ。それで研究が始まる。で、そうしていれば、もう研究室になんか居なくても研究できるんだ。」ビジネスでも、研究でも偉大な成果を残したプロフェッショナルが、そう言うのである。しかし、この言葉の真意を測るのは難しい。▼研究は、研究室の机に座ってするものだといい、研究室になんか居なくてもいいという。この純粋な対立を免れるには、恐らく言葉の順番を変えてはいけないのだろう。朝、早起きして学校へ行く。研究室へ入り、机に向かう。こう、当然のように、研究は研究室でなければ出来ないという前提のもとで行動している人だけが、はじめて研究室の外でも研究し得るのだ。なぜと問われても明確には答えにくいが、仕事や勉強に置き換えてしまうと当てはまらない気がする。恐らく、研究という営為の特性である。
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