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音感を鍛える本、というのを買ってみた。理論編と実践編に分かれていて、今は実践編の内容を覗き見つつ理論編を半分ほど読み進めてきたが、基礎知識の重要性とその暗記の必要性を強調していることには好感が持てるものの、話の方向性や主張には残念ながらあまり期待できそうにない。純粋に付属CDで音程を素早く聞き分ける修行をするための本と割り切り実践編に注力するのがよかろうと思っている。▼クラシック畑から来た人はこうかもしれないが、ジャズ畑では……と、こういう解説は違いを知るにはありがたいが、それを起点にジャズの世界では調の色彩など無意味と断じられると首を傾げてしまう。そういう意識は捨てた方がよいとまで言いかねない勢いだが、クラシカルな意識でジャズに取り組んではいけないのだろうか。同じ音の遊びである音楽の世界で、両者にそう本質的な違いがあるとは思われない。こう疑問を抱くと、なかなか理論編が素直に読めなくなる。
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