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消費税が10%になる見通しと聞いて、ようやくか、と思った。もちろん待っていたわけではないが、来るべきときが予想よりは遅れて来たなという思いである。▼消費税は、税金の中では珍しく平等な税である。たくさん買うほど免除されるというような特例もないので、富裕層にも低所得者層にも同率で額が決まるし、物が売れなくなる売り手にも、支出が増える買い手にもつらい。消費税が何にどう使われるかはさておき、良い意味で誰も得しない税金である。▼だから、金の無い私個人はつらいが、必要なら増やせば良い、くらいに考えていた。10%でも足りないように思う。以前、大学の講義で経済学の准教授が、消費税だけで考えるなら最低でも40%にしなければとても日本は救われない、と話して、教室が笑いに包まれたときのことを覚えている。「冗談じゃないんですよ、本当なんです」と彼は真顔で諭していた。冗談でもないし、空想でもないという気がしている。
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