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欧州金融危機という文字を毎日のように見続け、紙面にイタリア緊縮財政、スペイン国債利回りの言葉を見ない日はなく、欧州の吐息ばかり聞こえてくる、そんな経済ニュースの中に、米金融株急落という言葉が紛れ込んできた。世界が揺れている。ゲームも真っ青のパンデミックが始まるかもしれない。▼もちろん始まらないに越したことはないが、米金融が揺らぎ始めたというのは、どうもECBやEFSFの苦心だけでは済まない事の大きさを予感させる。なにしろ米金融機関が保有する欧州債券の額は半端ではないのだ。PIIGSとフランスと運命を共にする、その彼らが危なく見えることのインパクトは相当に大きい。何をかいわんや。▼崖はすぐそこにある。足取りは覚束ない。その背で不安になるなという方が無理な話だ。それにしても世のアトムが何か変化をきたしたわけでもないのに、何かのきっかけで誰もが不幸になる、経済というものの不思議さ恐ろしさである。
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