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「やってみるのさ。やってみれば、何が巧くて、何が拙いかわかる。わかったところでもういちどやってみる。ここでもし自分が前にやったようなことを繰り返していることに気がついたら、そのときは諦めればいい。」▼ある有名な建築家の言葉である。一見、よくある実践主義の試行錯誤・猪突猛進型に見えるが、よくよく読んでみると、そうではない知見が見え隠れしている。ただ手をつければいいと言うのではない。彼はさりげなく重要なプロセスを二つ、明記している。現状把握と、撤退条件である。▼やってみるのさ、と言う。何故やってみるのか。有効な手立てと、そうでない手立てを判別するためにやってみるのだ。そうして戦略が立ったら、今度は岩をも通す一念で「やってみる」。さて、それではいつまでやるのか。隘路に陥るまでだ。どうやって隘路を見抜くのか。行為にデジャブを感じたときだ――こういう、実に着実な猛進なのである。頑健な行動哲学である。
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