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詳細まで詰められた設計に1/3、コーディングに1/6、小単位のテストに1/4、統合システムテストに1/4。フレデリック・ブルックスは「人月の神話」で自らの体験に基づきシステム実装の理想的なスケジューリングをこのように定義した。この配分は砕いて言えば、設計を含む実装――則ち「動くものが出来るまで」にかける時間と「動くものを確かめる」のにかける時間を1:1にせよ、ということでもある。▼守られているプロジェクトを見たことがある人はかなり良い職場で働いていると自信を持ってよい。九割以上のプロジェクトはテストに1/3の時間すら割いていないのが現実だ。そんなことでは余計に時間がかかるか、破滅するかの二択になることは、数多ある失敗例からもはや自明であるはずなのに、現在の、未来のプロジェクトがこぞって自害しようとしているのを見るのはなんとも不思議である。プロジェクトは生来的に、破滅が好きなのかもしれない。
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