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継続は力なり。これはもう言うまでもない常套句だが、時間軸を生きる主体からすると継続とは反復なので、反復は力なりと言い換えた方がわかりやすい。反復なくして物事の上達はない。しかしここでひとつの疑問が生じてくる。では具体的な明日からのプランは修練か、それとも実践か――どこの世界にも必ず「基礎をこつこつ修行派」と「御託はいいから実践派」がいる。▼反復の見地からすると、繰り返すという意味では前者の方が純粋な反復に近い。ところが人間という生き物は不自由なもので、単調な反復を嫌うように出来ている。よほどの思い入れ、意味づけ、実感がなければ純粋反復など耐えられないのである。そこに意味や面白さ、やりがいなどの糖衣をコーティングしたのが後者と考えていいだろう。実践は反復を隠蔽するのだ。弱点は純粋反復よりも試行に時間がかかることである。こう考えれば、「基礎練習に飽きたら実践」という王道が望ましい理由がわかる。
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