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ふだん仕事をしていると、手はひとつのことしかしていない。文書を作成しているか、メモを取っているか、データを打ち込んでいるか、プログラムを書いているか。しかしだんだん忙しくなるとスピードが早くなり、あるとき限界速度に達すると、急に手がふたつあることに気がつく。よくよく考えてみると、左手ひとつでも出来る作業、右手ひとつでも出来る作業、というものがいくつかあることがわかる。▼今、私は仕事中、だいぶ左手と右手で違うことをしている。そうでもしないと間に合わないからそうするので、いつもこんなことはしない。ただ、締め切りに間に合わないという外部的要因に尻を蹴られ、意思とは無関係に手が分業を始めて私の知らない効率化を進めていくというのは、なんとも見ていて面白い。左手の親指と小指が別のデバイスを操作しだす始末だ。それでちゃんと動いているのだから、ふだん両手でしっかり握っているのはなんなのだろう、とさえ思う。
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