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どんな研究をしたか。どんな結果が出たか。その結果からどんなことがわかったか。ここまではみんな書くし言う。きちっと決まっていれば文句なく及第点に達する模範的エントリーシートだが、哀しいかな魅力がない。必須ではないが大切な要素が欠けている。「それはどんな挑戦だったのか?」▼この問いにハキとした答えがなければ、セレンディピティを誇る学術論文でもない限り、それは「やらなくてもよかった研究」や「やらされた研究」である。卒業のための、修了のための、論文のための研究である。そもそも、何にも挑んでいないような研究はエッセイと呼ばれるべきだろう。▼一年、二年を費やして素晴らしい随筆を仕上げました、ということがアピールになると信じる人でない限り、自分が何に挑んだのか明示するのを忘れてはいけない。過程と結果はどちらも挑戦の武勇伝として聞かれる素朴な事実に過ぎないのである。今を闘う就活生達の一助になればさいわい。
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