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午前六時四十分。ようやく仕事を終えて、まだ会社にいる。今日は九時から出社だがデスクにいるので出社という気もしない。人は疎ら、室温は良好。空気はやや不良。手を伸ばせば棚には差し入れの栄養ドリンクが置いてある。いよいよ年末に向けて徹夜も辞さないシフトである。▼過剰労働が生産効率を下げるという統計は山ほどあれど、それを知りつつ遂行される過剰労働も山ほどあるのは、生産効率が意味を成さぬようなスケジュールが組まれているからであり、一方、追い込まれなければ効率を上げようとしない人間本来の自堕落さが、組織という集団で増幅されることの証左でもある。全体の効率を最適化してスケジュールを組めるのは、そのスケジュールを遂行しない人だけだ。▼だから予定は他人に組んでもらい、他人に管理してもらうのがよい、とする方法論もある。主体性には欠けるが、実戦では上手く動くことの多い、コストパフォーマンスに優れたやり方である。
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