400
Post/Edit Page
クリスマス・イヴ、午前五時。木曜朝から働き始めて、気がついてみれば労働も四十四時間目になる。いったい何十時まで働けば終わるのだろう。クリスマスくらい家に帰れるだろうか。こんな調子で一月末まで持つのだろうか。よもやここまで来てまた脱落者が出るようなことはあるまいと思うが、いよいよ大詰めというにはあまりにも手探りな大詰めである。皆、目の隈がひどい。▼「みんなが遊んでいるときに勉強するんだ、なんて肚でいるから、みんなが楽しんでいるときに働いて、みんながしあわせなときに働いて、みんなが安らかなときに働く羽目になる。」誰の言葉かは覚えていない。ただ、この言葉は不労所得者に対する羨望以上のものを含んでいる。たとえば、楽しんだり、幸せだったり、安らかだったりすることが、労働の対価としてしか得られない場合があり、そうでないときもあるということ――休憩を終えて仕事に戻る。街は明日、ひときわ明るくなるだろう。
pass:
Draft