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どんなデータでも読み込んで処理してくれるのが優れたプログラムだという勘違いは甚だ根が深い。詳細のない、破綻だらけの夢みたいな仕様を「こんな感じ」といい加減に記述して、これを動くものにするのがプログラマの仕事じゃないか、と丸投げされることに心底呆れているプログラマは星の数ほどいるだろう。あまつさえ仕様の不備をバグと呼び出す人さえいるから救われない。▼しかし私は、こうしたSE界の悪癖も今後は解消に向かうと信じている人間である。理由はいろいろあるが、大きなものは二つ。ひとつは、言語が高級化してきたことで仕様と実装の間隙が狭くなっていること、もうひとつは、SEの増加によりSE経験者としての仕様作成者が、言語は自然言語しか知らぬという旧来の仕様書きを駆逐しはじめていることだ。プログラム主体のプロジェクトを、プログラムを知らない人間が指揮するケースは少なくなっている。「こんな感じ」仕様撲滅の日も近い。
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