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マスターアップの日が刻一刻と近づいてくる。それにつれて観測されるバグも深刻度が減り数が増してくる。致命的なバグでなければ心労も低いかというとそんなことはなく、必死の思いで猛禽類を仕留めたら今度は次から次へと蝿が湧いてくるようなもので、比較には耐えない。どちらにしても地獄である。街につくまで戦いは終わらない。▼あがる、潰すの繰り返しならまだしも、恐ろしいのは二次バグである。バグを修正することで生まれる新たなバグのことで、通常、元のバグよりも発見が難しい。全員が修正作業にかかりきりなため見つかるのが遅れがちで、見つけた頃にはロールバックを試みても既に別の修正が被さり元に戻すことさえ不可能なこともある。怪物の誕生である。こうなると途方に暮れるしかない。▼二次バグを産まない最も確実な方法は一次バグを修正しないことだ。許容できるバグには手をつけない。出来る限り直さずに品質を高める。そういう力が要る。
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