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随分前に、部屋の床板が抜けて椅子の近くに大穴が開いたことを書いた。実は、いまでも開いたままである。ときどき椅子の足が嵌り込んで非常に危ないし、長々この上で生活しているといつ貫通するかわからない。しかし修理する金も無ければ時間もないということで、今度の休日、部屋の模様替えをすることにした。穴の上にベッドを移動しようというのである。▼「床に穴が開いている」という当初の問題は解決していない。しかし、穴が開いているので「危険であり」「不便である」ことが気に食わないのだとしたら、ベッドを移動すればもはや不自由はない。床に穴が開いているということが、問題ではなくなったのだ。これは一種の先送りであり問題のすり替えだが、解決するには力の足りない厄介な問題を無力化する最良の手段である。「〜で困る」という現状に対し、なぜ困るのかを問い続けることで、妥当な問題に落とし込み解決を図るのはビジネスの常套手段である。
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