400
Post/Edit Page
祭りの準備は楽しい。もちろん祭りそのものも楽しいが、その準備を殊更楽しいと感じることの出来る能力は、まさしく動物の中でも人間特有のものだろう。中間計画を重ねることで高次の未来を想像し、中間部を具体化していくことで未来の絵図を書き換えていく作業が楽しいのである。あたかも現実を理想的な姿に塗り替えているような気分になり、その万能感に夢見心地なのだ。▼計画を立てるには中間記憶が必要である。中間記憶の数が多ければ多いほど、人は遠くの未来に壮大な計画を立てることが出来るようになる。だからこそ、中間記憶を脳の外側に「一時保存」出来る紙の発明は、人類の進化に大きく寄与したのだ。それがPCのメモ帳に変わっても本質は同じである。計画とは書いていくことだ。書くことが考えることである。長期的な計画を立てられる人は必ず、記憶を失くした未来の自分がそれを見つけてふたたび計画に取り掛かれるような中間記憶を残している。
pass:
Draft