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チャンスを拾い上げてモノにした人がいる。その人にチャンスを見せてもらう。とてもきらきらしたものに見える。輝いている。あまり素敵で羨ましいので、私の道にもそういう輝きが落ちていないだろうかと、目を凝らして歩くようになる。どこにもない。どこにもない。首を捻りながら、チャンスの原石を蹴飛ばして行く。▼チャンスの神様は前髪しかないという諺はあまりにも有名だが、この言葉はややチャンスを美化しすぎているきらいがある。チャンスはモノにしたから輝き出し女神にも見えるのであって、モノにしないうちは襤褸をまとった地味な神様に過ぎない。気づいたときには遅い、というのはいい方なのだ。ほとんどは気づいてもいない。▼磨き上げられた宝石があんまり高くて買えないからこそ採鉱に出ているのだ。そういう事情の中で、原石を原石と見抜く目利きがないのは致命的である。原石かもしれないものは、拾い上げて見ること。間違えたら捨てること。
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