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寝る支度を始めると急に眠気が飛び、布団へもぐる頃にはもう冴え冴えして眠れぬ、そんな夜の経験は誰にでもあると思う。陽が沈んでは眠り、朝の鳥が鳴いては起きるというあたりまえの生活から外れると、頭の芯がいつもぼんやりして、間歇的に眠気が襲い来る厄介な身体になる。▼昼夜逆転を一夜にして取り戻すべく、今日ばかりは徹夜で乗り切り明日や早めの就寝と決めても、うつらうつらで昼夕過ごしてさて夜になるとまた眠れなかったり、眠れても次の日になるとすっかり逆転の頃の感覚がもどっていたり、甲斐のないことが多い。いちど乱れた生活は乱れていくばかりだ。▼悲しくも五時になる生活に慣れてしまったら、次の日は四時を心がけよう。それが出来たら三時――と、少しずつ戻していくのが身体には良い。何時に寝たから何時に起きよう、ということは気にしないほうがよいようだ。とにかく寝る時間だけ決める。そうして出来るだけ早く起きる。これでいい。
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