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頼られたり、与えたり、尽くしたり、教えたり。世の中にはときどき、そういうことに極めて優れた人たちがいる。彼らは、知識など形にならないものも含め、自分の持ち物を他人にふるまうことに使命を感じている。生きがいを見出している。あるいはなにひとつ大袈裟なことを言わず、単にそうすべきだと感じている。「何か出来ることがあるなら、してあげたいし。」▼こうした誠実で謙虚な人々は、人から好かれるという点について一分の隙もないように見える。ところが現実はそうでもない。私も、そんな人々の中にしばしば苦手な相手がいる。なぜか。彼らはもらうことが不得手なのだ。なにも受け取ってくれない相手は、それだけでつらい。自分は何もいらないから、と言われる苦痛もある。「感謝して受け入れることができないと後悔するわよ。パイをもらうことで、相手に喜んでもらえることだってあるんだから。」エリザベス・キューブラー・ロス博士の至言である。
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