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マーラーの交響曲第九番を聴く。第一番ではなく第九番から聴いたことにとくべつ理由はない。たまたま指が九を押しただけだ。▼笑ってしまった。こんな音楽もあるのかと思わず涙が出るほど笑ってしまった。なんだこれは、という言葉にしか出来ないのは音楽的語彙の貧困さ。けれども素晴らしいとか、美しいとか、感動したとか、そういう言葉はふさわしくないようだ。どれもそうは思っていない。ただヘッドフォンをかけたまま、フィジカルに「笑ってしまった」という事実だけが、今のところ自分の反応について自分で分析しうる限界である。▼今日、三回通して聴いた。他の番号には申し訳ないが、あとの楽しみにして、もう何回か聞いてみたい。たぶんまだ何もわかっていないのだ。百回聞いてもわからないかもしれない。良いかどうかも、好きかどうかもわからない。あまりにも独創的な小説を読んで、これは実に面白いねと熟考無しに言うときの、あの感覚に似ている。
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