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CSRは企業の重荷かどうか。これを確かめよう、という面白い研究を見た。ステークホルダーとて本当は誰もCSRなど望んでいないのではないか、利益を重視したほうがいいのではないか、という疑惑を解消するための研究といえる。結果はシンプルだ。CSRに注力している企業ほどプロダクトラインの数も多く、全体として企業活動が活発であったという。▼ここには活発な企業ほどCSRに尽力する余裕もあるという循環が潜んでいる気もするが、その点を不問に付せば論拠に説得力はある。つまり、企業がCSRに対して真剣に取り組むということは、業界のトレンド、経済の動き、社会の要求など、嫌でも会社の「外部」に意識を向けなければならないということで、結果、インターナルなリソースばかりに頼りがちな傾向を打開できるというのである。リスクを恐れて殻にこもり、いつしか悪臭の漂いはじめた自家薬籠を整理するいい機会になっているということだろう。
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