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英語の勉強をするとき、とくに英作文をしているとき、「こういう言い方はしないのだろうか?」というドツボに嵌ることがしばしばある。「しない」と断言するために必要な努力は甚大だ。ネイティブに聞ければいいかもしれないが、それとていつも正しいとは限らない。ヘンペルのカラスである。▼文法的に正しいから、あるいは意味が通るからという理由で、この表現でも大丈夫と言い張ることは出来る。詩とはそういうものだ。けれど学習者にとって、これほど危険な思想はない。調査を尽くして「ここに同じ表現があるから間違いではない」と開き直ることは、検索全盛の現代、極めて容易である。▼こんな言い方はしないからダメ、こんな使い方はしないからバツ……とあまり無慈悲に赤を入れすぎたとき、こうした魔が差しやすい。そんなときは、存在しない表現を「修正する」のではなく、「よりオーソドックスな表現で書いてみる」という目的意識で添削をしてみよう。
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