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何かが「論理的に正しくない」ということへの嫌悪感が薄い人間は、残念ながらプログラマには向かない。気をつけるとか、努力するとか、そういう文言が出てくるようでも危ない。恐らく、強烈な嫌悪を感じる人間よりも、現実に追われて妥協するタイミングはひとつもふたつも早いだろう。あとは壊れ窓理論の赴く通り、早晩、論理の窓は割られ、抽象化の壁は崩れていく。▼しかし、それでは非論理性を徹底して許さない正義の人なら良いかというと、そうとも限らないところにアンビバレンスがある。理由は主に二つ。ひとつは、納期というものの存在である。正しい実装では間に合わないが、正しくない実装でも要件を満たして動作が保証されるというケースはいくらでもある。もうひとつは、多人数プロジェクトならではの人的要因。即ち、論理的に正しい実装が、正しくない実装よりもチームメンバー全員に理解しやすく、保守しやすい実装とは限らないということである。
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