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唐突なドイツ人の来訪。「誰か、ドイツ語のわかる人はいませんか!」と慌てるスタッフに、私が、と進み出る男がひとり。気遣いもなく流暢に話すドイツ人の言葉を、ふんふんと楽々聞いて、こう言った。「たしかにドイツ語です。」▼なんのショートコントか忘れたが、さりげなく言語理解の真髄に触れている。実際、ある言葉を聞いて「それがドイツ語であるとわかる」人より、ドイツ語で「こんにちは」「ありがとう」は言えるものの、喋られてもそれがそうだとわからない人の方が、必ずしも理解度が高いとは限らない。それどころか、ただ聞いたり、読んだりして、意味はわからずとも「何語であるか」ならわかるというのは、意外に実生活では役立つ機会の多い、貴重な能力である。▼ちなみに、ある文章が何語であるかを見分けるもっとも手軽なやり方は、その文章をグーグル翻訳の翻訳元欄に貼り付けることだ。推測した元言語を表示してくれる。凄まじい機能である。
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