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1988年、第8回ジャパンカップ。アメリカから遠征してきたペイザバトラーが、タマモクロスを差し切り優勝した。祖国での惨敗つづきを返上する快挙。凱旋門賞馬・トニービンも、日本のアイドルホース・オグリキャップも下して、9番人気から見事な勝利を収めた。▼そのレースで実況を担当した元アナウンサーと話したとき、レース動画を見て彼の実況を聞きながら、翌年のホーリックスにも思いを馳せつつ、「しかし、ペイザバトラーはすぐに亡くなっちゃいましたね……」と言うと、そのことは知らなかったらしい。そうだったのか、と悲しそうな顔をした。私が覚えていたのは、よしだみほの漫画で、ペイザバトラーを偲ぶオグリキャップが強く印象に残っていたからだ。▼外国馬にして日本でしか走らなかった、日本馬たちの好敵手。ただ一世代、種牡馬として活動したのち、急逝した。その一世代のあいだに、パルブライトを残せたのは、彼の幸運というべきだろう。
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