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日本語の、ガ行の音には二種類ある。濁音と、鼻濁音だ。▼ふだんは同じガギグゲゴと書かれるので意識しないが、「音」としてはこのふたつ、明らかに違うものである。ガッコウのガと、マンガのガを比較してみるとよい。喉から強く、堅く音を出すガッコウに比べて、マンガは鼻に抜けて柔らかい。用語ではそれぞれ破裂音・通鼻音と呼ばれる。GとNGと思えば音のイメージはつきやすい。▼この音を頭の中で意識して発声するとスピーチが変わるというので、早速試して録音すると、なるほどこれは非常に具合がいい。破裂音をことさら強調する必要はないが、鼻濁音の方は、それが鼻濁音であることを考えながらゆっくり、ちゃんと音を出すようにすると、助詞の「ガ」や鼻濁音のガ行を含む単語が聞き取りやすくなる。そうして、文の途中にある「ガ行」はたいてい鼻濁音なので、その音をなあなあで無意識に通り過ぎないよう、注意して口に出すと言い換えてもいいだろう。
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