400
Post/Edit Page
高精度の工作機械については、軍事への利用を懸念して、政府行政指導により海外での販売規制がある。基準は対象国によりまちまちで、たとえば中国やタイ、ミャンマーなどは北朝鮮の絡みから「ブラック」として特別に強い規制を敷いているという具合だ。ビジネスとしては自縄自縛であり、チャンスはいくらか潰れるが、戦略物資の流出と考えれば政府としては当然の制限である。▼これだけならまっとうな指導にも思えるのだが、どこまで考えているのか疑わしくなるような事実を今日、知ってしまった。驚くべきことに、ロシアは「ホワイト」だと言うのだ。両国の軍事的脅威をどう見積もっているのか知らないが、中国の方が市場的には圧倒的に「熱い」ことを考えると、これは妙な話である。その中国にしても、結局はドイツから日本製に匹敵する機械を仕入れているわけで、なにがなにやらわからない。製造業で世界を獲ると意気込む割には、どうもちぐはぐさを感じる。
pass:
Draft