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飲み過ぎた。過ぎたとはっきり言い切れるほど飲んだのはいつ以来だろう。数年前、上野の居酒屋で笊と飲み比べをしたときのことを思い出した。前後不覚寸前で、ふらふらしながら家まで辿り着いた記憶がある。今日もまっすぐは歩けない。脚が覚束ないと感じるのも二回目だ。危うく寝過ごして終電を逃すところだった。▼ヤケ酒ではない。話があんまり楽しいので、グラスを傾け夢中でいるうちに、いつの間にか摂取量が度を越えていたクチである。「次も別のオススメを」という言い方ひとつで次々新しい酒が出てくるものだから、見えるところに珍しいボトルが並んでいるのも手伝ってキリがない。初見のウイスキーは出来るだけ飲みたくなるのだ。▼それでも杯を重ねながら、いまどれくらいの酔いかを自覚するだけの頭は常にある。だから酔いつぶれはしない。興味本位で、誰にも迷惑をかけない形ならいちどは潰れてみたいと思うものの、なかなか機会が訪れないでいる。
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