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MITのある研究室では、学生がデバッグに悩んだとき、先生に相談する前にまず、学生部屋のテディベアを頼らなければならない決まりがあったという。ぬいぐるみのくまを相手に、問題のコードについて、何を意図したものか、本来どう動くべきか、どのように何を処理しているか――を説明するのだ。そうして、ほとんどの問題は、忙しい先生を煩わせる前に解決したという。▼無機物が相手でもいいから、自分が何をしようとしているのか、口に出して説明してみること。このやり方を、アンドリュー・ハントは「ラバーダッキング」と呼んでいる。ゴムで出来たあひるのおもちゃを机に置いて、彼にプログラムを説明するのだ。上手く言葉に出来ないところがあれば、それが問題の核心であろう。おばあちゃんにもわかるように話さなければ理解できたことにならない、とはアインシュタインの弁。あひるにもわからない説明では、コードが正しく動く見込みなどないのである。
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