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ネットスケープ・コミュニケーションズには、毎週水曜日、カフェテリアでブリッジを遊ぶ四人がいた。チーフエンジニア、プラットフォーム開発メンバ、マネージャが二人。なんの変哲もない社員たち。しかし他ならぬ彼らこそ、ネットスケープのブラウザ仕様を決定し、企業文化をつくりあげた四人だったと、かつて社の一員であったマイケル・ロップは言う。▼ロップがネットスケープを退社したのは、ブラウザのシェアがIEに奪われたときよりも早かった。彼は会社の滅びを予見していた。予見は大袈裟でも、予感はしていた。なぜか。ブリッジのメンバーがひとり、会社を辞めたのだ。▼猛烈な躍進を遂げる企業には立役者が存在する。黎明期の原動力。彼らは今ある企業の文化そのものだ。彼らがいなくなれば、企業はかつてと同じではいられない。私たちも、そんな不可欠のピースを探してみよう。彼らの動向に目を見張ろう。企業の変化を感じ取る安価なやり方である。
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