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要求定義、概要設計、詳細設計、開発、テスト、運用。プロジェクトは厳密に定められたフェーズの順番で進められ、前の工程が終わり次第、次の工程になだれ込んでいく。後戻りはしない。滝のように、完成という着地に向かって一直線に驀進する。このような開発モデルを「ウォーターフォールモデル」という。▼最近はアジャイル開発手法の対比として引き合い出されることが多い。もともとはウインストン・ロイスの論文が初出と言われる。論文中、ウォーターフォールという単語は使われていないが、明らかにそれを連想させる概念が提唱されている。▼反復型の開発手法が注目を集める今でも、滝を捨てきれない企業は多い。かくいう私の現場もそのひとつ。アジャイルの利点をつまみ食いしつつも大枠は冒頭の手順と同じである。滝の魅力は承知の上だが、それでは外界の変化についていけない。折衷案を経由して反復型へ近づいていくよう、働きかけていくつもりでいる。
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