400
Post/Edit Page
ラフ・コスター『「おもしろい」のゲームデザイン』を読む。同シリーズの『「レベルアップ!」のゲームデザイン』とはまったく毛色が違う。ゲームはなぜおもしろいのか、という根源的な問いに真っ向から取り組んだ哲学書である。岩波・青で出ていてもおかしくない。▼七章で結論は出ている。ゲームを楽しいと感じるのは、予測不可能なものから新しいパターンを学べるからだ。人は、脳は、新たなパターンを学習するという楽しい行為のために、予測不可能なものを好んでいる。しかし、この現実の環境下では、予測できないものに取り組むのは敷居が高い。「それこそが、そもそも、ゲームが何のために必要とされるかの理由になります。予測不可能なものを1つにまとめて、危険が存在しない時空間の中で経験を学ばせるためにあるのです。」▼ゲームは、ただひとつのパターンを提供する。意味を、状況を変えて、くりかえしそれだけを学ばせる。良質な音楽に似ている。
pass:
Draft