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数年前に「クラウド家電」というスローガンを聞いた。これからは、全ての家電がクラウドで繋がる。そんな構想である。しかしその後、ITの世界でクラウドが持て囃されているうちに、いつの間にか家電の方は下火になってしまった。いまだに「構想」止まりでいる。静かな継続。▼なぜ失敗したのか、と言うには時期が早いが、構想がなかなか実現しないのは技術のせいではない。需要についてはあまり詳しく知らないが、各社クラウドの夢を諦めていないのだから、まるきり無いわけでもないのだろう。問題は、クラウド家電という存在が生まれ持つ導入障壁の高さにある。▼見回してみて欲しい。家の中に、同じメーカーの家電が何台あるだろうか。親戚に勤め人でもいるか、あるいは古株のファンでもない限り、家電のメーカーなどそう意識的に揃えるものではないだろう。クラウド対応製品がいくら出たところで、数を揃えて意味のあるシステムである。食指は動きにくい。
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