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手痛い失敗だが、いい勉強になった。定番の前向きなフレーズだが、こういう発言を過大評価してよいものか。エリック・リースはこう窘めている。「「学び」というのは遂行を失敗したときの言い訳としてもよく使われる。約束した成果が出せなかったとき、管理職はそのひと言で言い逃れようとする。成功のプレッシャーが強くかかるアントレプレナーは、何を学んだのか言いつくろうのが驚くほど上手である。自分の首やキャリア、評判がかかっているとなれば、誰でも上手な言い訳が出来るものなのだ。」▼過去を反省して失敗の中から未来の成功に繋がる種を見つけようとする努力は正しい。しかし人は失敗からのみ学ぶわけではない。勉強になったという理由だけで、失敗を正当化したり過大評価したりしてはならないのだ。ルソーにこんな名言がある。「逆境や苦難は確かに人間を成長させるだろうが、しかしその授業料は余りにも高く、払った値に見合う事は殆ど無い。」
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