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有隣堂の「経営戦略」「チーム」「リーダーシップ」「広告」「マーケティング」あたりのコーナーで、延々一時間以上、あることを試していた。平積みと目立つ棚の本を取り出し、帯と推薦文と要約を見たあと、奥付の初版発行日を見て戻す。これを繰り返しているだけで、ひとつのことがわかる。経営学の書籍自体が、ブランド戦略の対象にされているということだ。▼発行日が新しくなるにつれ、帯と推薦文の仰々しさが増して行く。なんとかの再来だとか、なんとかを越えた名著だとか、なんとかの新たなバイブルだとか。そうして、その面子が数年前にベストセラーを飛ばしたビジネススクールの教授連だったりする。世代間マッチポンプとでも言うべきか。なんともやるせない。▼だからといって推薦の控えめな本が名著だとは言わないが、売れる本と良い本のあいだに乖離が生じ始めたジャンルの一角と認識しておいたほうがいいだろう。真の名著は目利きで探すしかない。
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