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デバッグをしていて、メモリが壊れていると判明したとき、C++なら配列のオーバーアクセスほど疑わしいものはない。外部データから取得した「15以上のはずがない」データをセーフティもなくインデックスに叩きこんでローカル定義の配列から値を取得するという愚行。これをやられると、コールスタックが破壊されて酷いことになる。本日、帰り際の悶着も、ちょうどそんな事例であった。▼この手のバグが追いにくいのは、症状が発見される場所と病原の位置が著しく異なるからである。こめかみのあたりがきりきり痛んで仕方がない、側頭に触れると針が刺したような刺激が来る……こんな訴えの原因が、もしも脚の血行不良にあったしたら、よほど原因究明は遅れるだろう。メモリ破壊はまさしくそんな現象だ。循環系のどこかで生まれた爆弾が、いつどこで爆発するかは爆弾しか知らぬ。恐怖である。コンパイラという健康診断も見逃す危険物。くれぐれも注意したい。
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