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『今日の5の2』『みなみけ』で大ヒットを飛ばした桜場コハル先生の現行連載『そんな未来はウソである』に、江口という女の子が登場する。主人公のクラスメイトで、多くの読者にはそこまで強い印象を残さないであろう良き脇役だ。けれども、私は初めて読んだときから彼女に非常な共感を覚えている。完全に私と同じ属性を持ち合わせているのである。彼女は、食べ物をシェアすることで親愛の感情を表現する。▼今日、昼食後に仕入れたチョコレートを近くの同僚・先輩に配りながら、改めてそのことを考えた。私にとってそう安くない三百円で購入してきたお菓子達は、たとえ甘いモノが食べたいときでも、自分で食べるよりは誰かに渡すことの方が重要な意味を持つ。振る舞うのが好きなのではない。同じお菓子を食べている、その時間・空間の存在が好きなのだ。食いしん坊な江口さんと同じように、「お菓子あげる」は間違いなく私の標準的な親愛表現のひとつである。
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