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ピボットが図形の中心しか扱えないような回転関数しか用意されていない環境で、これを用いつつ任意の点を中心に多角形の回転を行うにはどうしたらいいか。実はかんたんな問題だが、ベクトル演算で筆を止めるという情けないことになった。若いころには感じることのなかったブランクの魔である。▼コーディングの最中に、達人が止まらないところで手が止まる理由は、思っているよりもたくさんある。システムの抽象化やクラスの設計のようなプログラミングのスキル「以外」にもあるのだ。高度な数学を要する定式化、複雑な関数の直感的な命名、重い総合開発環境の操作、単純なタイピングの速度。こうしたいろんな要素が、合算されてプログラマの「生産性」を決定している。▼小さな改善を積み重ねて偉業を成し遂げるのは、何も古き良き日本企業ばかりではない。派手な技術の習得よりも、地味なスピードアップの方が効果的ということは、個人にもよくある話である。
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