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破滅へと向かうプロジェクトには「死臭」がある。典型的な例は、あちこちから聞こえてくるこの台詞だ。「私はちゃんとやっているのに、あの人がやらないんです。」▼上流工程は仕事を流したつもりでいる。下流工程は流された仕事をこなしたつもりでいる。しかし、このような流し流されの関係になっている時点で、「知的労働者集団」としてのチームは破綻しているのである。▼優れた下流工程者は、上流工程者が仕様を決定する機械ではなく、悩める人間であることを理解している。だから決定が滞りそうなときは、自分のセンスと裁量で先んじて動くものを実装するのだ。それを見せて議論すれば、大いに決定の助けになる。逆に、優れた上流工程者は、下流工程者が作業を消化する機械でないことを理解している。どうすれば下流工程者が作業しやすいか、気持ちよく作業できるかを考えて優先順位を意図的に組み替える。必要な順に仕事を発注するようでは、無能である。
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