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アメリカ大統領選挙が閉幕した。終わってみればロムニー氏は接戦州のほとんどを制することが出来なかったわけで、残念ながら意味の上では大差ということになるだろう。他にいないから仕方なく選んだのか、カムバックの熱いエールか、アメリカ国民の心中ほんとうのところはわからないが、こう不安と混乱の中で「指導者チェンジ」のカードが競り負けた意味は大きいと思う。どこかの国には出来なかったことだ。▼世紀末の破滅思想さながら、つらいときにはなんでもいいから変わりたいと願うのが人の常である。「地獄を見つめて生きるより、希望を追って死にたい。」現状から針が振れれば半分の確率で助かるだろうという、末期的な皮算用だ。もちろん、失恋後の散髪のように、それが前進のために功を奏することもあるが、大多数の集団が無思慮な変化を望んだときは破滅する。意志に貫かれた前進でもなければ、自信に満ちた猛進でもないのだから、必然の結末である。
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