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朝、通勤に急いでいると、みんなの党の候補が駅前で選挙活動をしていた。演説している本人のまわりで、遊撃部隊が候補者の名前を声高らかに繰り返しながらビラ配りをしている。「**をよろしくお願いします!」そうして私のところへ来ようとしたので、受け取る気もなし、軽く会釈して手で制止すると、彼は「**を」まで言いかけたところでぴたりと言葉を止めて、不機嫌そうに踵を返したのである。これには驚いた。▼当然、印象は最悪である。もともと選ぶつもりがないからいいものの、心象第一の政治家にこのやり方はない。昔、化粧品メーカーの路上アンケートに答えて、最後の住所欄に記入を拒んだとき、「プレゼントなどもらえますから……」と勧誘するのを制止したら、唐突に声色を変えて「あっそ」と立ち去ってしまったお姉さんを思い出した。票田以外は徹底的に無視する効率主義は、どこまで「効率的」なのだろう。定量的な実験があっても面白いと思う。
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