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昼休み、あまりにも睡眠時間が足りないので、ご飯も食べずに仮眠室へ駆け込んだ。四十分でも寝たい。昨晩の利用者たちが抜けだした後の乱れたベッドに、手付かずの一組を見つけたので、さいわいと滑り込んだ。携帯のアラームをマナーモードでセットして、胸の上に置いて寝る。寝過ごすわけにはいかない。▼いくら眠くても慣れない環境で寝るのは難しいもので、はじめの十分ほどは起きていた。起きていると、仮眠室のドアが空いては閉じ、開いては閉じる音が聞こえる。私と同じく昼の眠りを求めて来たが、満室を見てしぶしぶ引き返しているのだろう。そういう人が意外に多くて驚いた。▼起きてから知ったことだが、そのうちの一人は予備の布団を引きずり出して、勝手に床に敷いて寝ていたようだ。仮眠室は夜の部屋、昼に寝るなら部屋で突っ伏して寝るものと思っていたが、案外みんな愛用しているようである。時間通りに目覚められさえすれば、やはり布団がいい。
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