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遙かに看る、漢水鴨頭の緑。恰も似たり、葡萄の初めて醅を醗するに。此の江、若し変じて春酒とならば、塁麹すなはち築かん糟丘台。――遥か遠くで鴨の頭のような緑にかがやく漢水が、なんだか醗酵した葡萄酒に見えてきた。この川の水が全部酒に変わってくれたら、麹で展望台でも立ててみたいものだ。▼少し前の話、シュラスコ食べ放題のお店で皿に積まれた肉また肉に、食べる速度が追いつかなくなったときのこと、スタックが溜まり過ぎてきたよと洩らしたら、それは職業病だよと笑われた。あんまり自然に口をついた言葉だったので、一緒になって笑ってしまった。その頃はちょうど、とあるスタックの構造設計ばかり考えていたように思う。▼百年、三万と六千五百日。毎日三百杯を傾けたいと願う酒仙の夢想に似ていると感じたが、彼の不幸な役人生活からの逃避と違い、私は毎日プログラミングに追われる仕事生活が現実に投影されているのだから、実は逆であろう。
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