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ファミレド・シラソファ・ミ。下降音を想像して欲しい。中点が小節の切れ目だ。ミが白玉なら三小節分ということになる。ここにベースで白玉を3つ置くとしたら、まずはやはり三度の響きを絶やさないような置き方がスタンダードでいいだろう。「レ・ソ・ド」である。いわゆる、ニゴイチ(II-X-T)進行というやつだ。▼ジャズの歴史からリニアフレーズを追求した洋書のある頁でこの説明を見かけて、私は逆にこれこそニゴイチ進行がスタンダードであることの理由である気がした。「四度上行は安定するものだ」と頭ごなしに教えられてもよくわからないし、それを感じ分ける頭が私にはないが、これなら腑に落ちる。締めくくりにふさわしく、歌いやすい四分音符の下降を三度で支えるルートのならび。レ・ソ・ド。▼難しい音楽理論はさっぱりだが、こういう「しっくりくる」分析を見つけるのは楽しい。自分で考えたことだから、出来合いより大切にするというものだ。
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