400
Post/Edit Page
会社の仮眠室がなかなか開かない。仮眠室というより熟睡室である。開かないことを見越した繁忙プロジェクトの面々が、それなら出来るだけ早く寝床を手に入れようと終電前に駆け込んで、早朝起きて仕事をする……というサイクルが出来ているのだ。本来の用途を考えると本末転倒で嘆かわしい。▼会社に泊まることはよくあるが、仮眠室を使うことはそこまで多くない。布団は快適だが部屋は乾いているし、人のいびきはうるさいし、音を立てないように気を使うので目覚ましは使えないしで、不便も多いのである。机に突っ伏して寝るのと、どちらの方が体はより休まるのか。測りかねている。▼睡眠時間と疲労回復のトレードオフも難しい。硬い天板で申しわけ程度に眠るより、始発でスカイスパに行き、体を綺麗にして高濃度炭酸水に浸かりながらうとうとしたほうが、体にはいいかもしれないのだ。多忙を極めたとき、人は自分の健康を保つ手段を真剣に考えるようになる。
pass:
Draft