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机のサイズは広すぎるくらいがちょうどよいとよく言う。どんなに機能性を追及したデザインでも、ただ一枚のひたすら広い天板には適わない。便利そうに見える段差、棚、サイドテーブル、収納……そういうものが活躍するのは、新たな家具に想像を膨らませているときだけである。たいらな空間こそ最強なのだ。▼この感覚はよくわかる。私も机は広すぎるくらいがちょうどいいと思っている。しかしそれは、無限の空間を持つ部屋があればの話である。現実の部屋には壁があり、布団があり本棚があり、雑多な諸々の生活必需品がある。▼それでも、こうした物々の占有を差し引いて残りの空間を机に充てるという発想は、どうしても机の面積を小さくしてしまう。机の上に物があふれてきても、机の下にベッドの端が入り込んでも、まずは机のサイズを最大限にすることから配置を決めるべきなのかもしれない。そんなことを考えながら、新しい机の寸法をいまも決めかねている。
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